私は、働くモチベーションを維持するために、本を読み、音楽を聴き、映画を観ます。
- 「なんのために人は働くのでしょうか?」
みなさんは、この問いかけに即答できるでしょうか。今までいくつか仕事観についての記事を書いてきましたが、正直なところ私はまだ即答することはできません。ドラマ「トップリーグ」は、新聞記者の仕事を通して、その問いかけに対する答えのヒントをくれる作品です。
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この記事の目次
- なんのために人は働くのか?
- 作品内容の紹介
- 心に響いた言葉
- 最後に
1.なんのために人は働くのでしょうか?
なんのために人は働くのでしょうか?
皆さんはこの問いに即答することができるでしょうか。ドラマ「トップリーグ」は、新聞記者の仕事を通して、その問いかけに対する答えのヒントをくれる作品です。登場人物それぞれの仕事観の違いがとても印象的です。みなさんも、自分がどの登場人物の仕事観に近いのかに注目しながら観てみるとより興味が湧いてるくるはずです。ただ、最終的な答えはやはり自分自身でしかだせませんよね(笑)。
2.作品内容の紹介
2.1 原作
タイトル トップリーグ
著者 相場英雄
発行日 2017年10月8日
出版社 角川春樹事務所/ハルキ文庫
監督 星野和成 中前勇児
脚本 篠崎絵里子
ドラマ 全6話(2019年10月~11月放送)
2.2 主な出演者
松岡直樹:玉山鉄二
近藤道家:小林薫
阿久津康夫:陣内孝則
酒井祐治:池内博之
佐久間由衣:大畑康恵
灰原美樹:小雪
2.3 あらすじ
ストーリーは、大和新聞社で政治部へ移動となった松岡、同期で10年前に大和新聞社を辞め、現在は週刊誌記者の酒井、この2人の上司で永田町全体のトップリーグ(担当政治家の懐に徹底的に食い込んだ記者のこと)といわれる阿久津、阿久津と手を組み政界を陰で操る官房長官の近藤。この4人を中心に展開されます。
2014年、港区の空き地で1億5千万円の入った金庫が見つかりニュースとなります。
酒井はその件を調べていくうち、この金が裏金で官房長官の近藤が関わっている事実を突き止めます。しかし、公表直前、近藤の息のかかったチンピラに刺され重傷を負い、その資料を松岡に託しますが、松岡もまた、娘に危害を加えられ公表を断念します。
5年後。自分の父が裏金がらみで殺された事実を知った松岡は再び、酒井とともに近藤を告発すべく裏金の事実の公表に向け、動き出します。
3.心に響いた言葉
松岡、酒井、阿久津、近藤。この4人、それぞれ仕事観が違います。
4人、それぞれの印象的な言葉をもとに、私の感じたそれぞれの仕事観について解説します。
「新聞記者の武器は真実だけ。真実のみを武器にして戦い抜く。」
上司の阿久津に向けた言葉で、松岡の正義感と融通の利かないまっすぐな性格が表れています。仕事をやりきるためには、強い意志、必要です。
「世の中、正義感だけじゃ生きていけない。」
松岡は記事を公表できなかったのは娘に危害を加えられたからだと、5年の間、酒井に話すことができませんでした。
その事実を後輩の大畑から知らされた酒井が、松岡に電話をかけた時の言葉です。
同僚への思いやりと配慮、大事ですよね。
「報道すべきことは、おれたちが選ぶ。」
阿久津が、松岡との言い争いのなかで言い放った一言です。
阿久津は筒美ルートの裏金の流れをすべて調べあげたうえで、それを公表せず、出世のために情報として使うことを選択しています。
しかし、仕事に対する誇りはしっかりと持っていることがわかる言葉です。
「政権を安定させるための汚れ役は、私が引き受ける。」
近藤が、最後に松岡に伝えた言葉です。
近藤は仕事のやり方や方向性を誤ってしまいました。
しかし、誰よりも覚悟を持って自分の仕事を全うしています。
4.最後に
みなさんの仕事観は、この4人のだれに近いでしょうか?
私は、現実主義の酒井に近いような気がしています。ただ、4人それぞれに自分自身の信念と覚悟があり、それが少しずつ違っているというだけのようにも感じます。
もしかすると、大事なのは自分自身の信念というよりも他者を理解しようとする気持ちなのかもしれませんね。