ラ・リーガは第5節を迎えました。
岡崎選手、乾選手、武藤選手は先発出場。
武藤選手は2戦連続の先発で、監督からの信頼が感じられます。
はやめにゴール・アシストの数字での結果で信頼を勝ち取ってほしいと思います。
一方、岡崎選手は前半途中にケガで負傷交代し、日本代表のオランダ遠征も辞退となってしましました。ウエスカでは5戦連続先発出場中で、はやくゴールを観たいと思っていただけにとても残念です。軽症であることを願っています。
今日は、第3~5節のビジャレアル・久保建英選手のプレー内容に注目してみます。
第3~5節の久保建英選手のプレーのポイントは、この3つ。
- 精度があがってきた連携プレー
- 不必要なボールロスト
- 不十分なプレー時間
それでは、プレーの内容と試合結果を少し詳しく解説していきます。
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この記事の目次
- ラ・リーガ20-21第3~5節 ビジャレアル久保建英選手出場試合
- 精度があがってきた連携プレー
- 不必要なボールロスト
- 不十分なプレー時間
- 最後に
1.ラ・リーガ20-21第3~5節 ビジャレアル久保建英選手出場試合
久保選手は、ここ3試合ともに途中出場となりました。
試合投入時は、4-0ビハインド、3-1リード、緊迫した0-0と、3試合とも全く違う状況で、当然に求められる役割も違うものでした。
2.精度があがってきた連携プレー
4-0ビハインドからの投入となったアウェーでの第3節バルセロナ戦。
久保選手は積極的に攻撃に参加し、チームを活性化させました。
74分にチュクエゼ選手に代わって2列目の右サイドに入ります。
79分、敵陣右サイドで右SBガスパール選手へ指差しで支持し、そのまま、PA右サイドの深い位置でボールを受け、右足でグラウンダーでのクロス。相手GKにカットされましたが、このプレーは昨年のマジョルカでもよくみせていたプレーで、久保選手の得意なプレーのひとつです。そのプレーをガスパール選手も理解しはじめたのは、大きな収穫です。
続く80分の連携はビジャレアル加入後、最もいいプレーだったと思います。
敵陣センターサークル付近から中央でドリブルを開始し、アタッキングサードに入るとゴメス選手にボールを預け、そのままPAに進入します。ゴメス選手は、あがってきた左SBエストピニャン選手にボールをだし、エストピニャン選手はそのままグラウンダーのクロス。久保選手はダイレクトで合わせましたが、ミスキックとなってしまいました。しかし、完全に相手を崩していたので、ゴールを取れなかったのが残念でなりません。
88分にも、敵陣の高い位置でボールを奪ったガスパール選手から右サイドでボールを受けると、細かいタッチでPAに進入し、相手を抜き切らずにそのままシュート。惜しくもGKにはじかれましたが、右サイドからカットインしての左足シュートは現状の久保選手の最大の武器です。これからもどんどん見たいシーンです。試合は4-0でバルセロナが勝ちました。
余談ですが、バルセロナは相変わらず若い選手の発掘がうまいです。この試合でも17歳のファティ選手はゴールを決め、19歳のトリンコン選手も途中出場から、才能の片鱗をみせつけるシュートを放っていました。若い才能をどんどん試合で使える環境を日本でもどんどん作ってほしいですね。
第4節はホームでのアラベス戦。
3-1とリードした75分、トリゲロス選手と交代で2列目左サイドに入ります。この試合では、チャンスメイクよりボールキープのシーンが多い印象でした。ただし、ボールキープもテクニックだけでなく、フィジカルを使ったキープも多くなってきています。ここも、久保選手の成長がみられる点です。試合はそのまま、3-1でビジャレアルが勝利しました。
3.不必要なボールロスト
第5節はアウェーでのアトレティコ戦。
この試合では、85分にトリゲロス選手との交代で2列目の右サイドに入りました。
攻撃では見せ場はありませんでした。
私が気になったのは86分と92分、2度のボールロスト。どちらも自陣で、味方につなげる状況にあったにも関わらず、なかば強引に突破にかかってしまいました。1度目のロストでは、クロスまでもっていかれているので、避けたいプレーです。
試合はスコアレスドローで終了となりました。
4.不十分なプレー時間
ATを含めて、この3試合での久保選手のプレー時間は、第3節19分、第4節19分、第5節8分となっています。エメリ監督自身がメディアに対して、現在の久保選手は「まだ、プロセスの段階である」と公言しているので、すぐにスタメン出場とはならない状況だと思います。
アトレティコ戦での強引な突破からのボールロストも、少ないプレー時間でもアピールしたいとの思いがあったのは間違いないでしょう。久保選手の場合、レンタル移籍できており、1年で結果を出し、来期はレアルでプレーするとの強い意志があるため、アピールしたい気持ちもよくわかります。
5.最後に
ビジャレアルでスタメンをとることはそう簡単ではないでしょう。
コクラン選手のケガでの離脱もあり、ここ2試合はシステムを変更して2列目を4枚にしていますが、エメリ監督は久保選手ではなく、トリゲロス選手を選択しています。そして、トリゲロス選手も中盤でボールを受ける仕事をうまくこなしています。現状、2列目の序列では、トリゲロス選手、チュクエゼ選手の次、3番目が久保選手になっています。久保選手にとって、厳しい状況はまだ続くでしょうが、結果を出してスタメンを勝ち取る姿をはやくみたいです。
がんばれ! 久保選手!