今シーズンは、ビジャレアルに久保選手、エイバルに乾選手と武藤選手、ウエスカに岡崎選手とリーガエスパニョーラに4人もの日本人選手が挑戦しています。
4人の挑戦により、リーガを観る機会も増えそうですね。
ただ、私もそうですが、まだまだビジャレアル、エイバル、ウエスカの日本人選手以外の選手の特徴がわからない方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで、リーガで気になった「いぶし銀」プレーヤーを紹介していくシリーズを始めます。
第1回は、久保選手のチームメイト、ビジャレアルのパレホ選手です。(第2回はコチラ)
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この記事の目次
- いぶし銀サッカー選手 第1回 ビジャレアル パレホ選手
- テクニックを使った中盤でのボールキープ
- キックの精度と視野の広さを活かした長短さまざまなパス
- 今後のビジャレアルの展望
1.いぶし銀サッカー選手 第1回 ビジャレアル パレホ選手
本名 ダニエル・パレホ
国籍 スペイン
年齢 31
利足 右
ポジション ピボーテ
類似選手 ピルロ、遠藤保仁(ひょうひょうとしているところも似ています)
「ピボーテ」という呼び方は、日本のサッカー中継ではあまり聞きませんよね。
ピッチ中央でプレーするMFのことで、ポジションとしても、要求される仕事としてもトップ下とボランチの中間といったイメージです。
リーガの解説では守備的な「ボランチ」よりも、「ピボーテ」と呼んでいることが多いです。
呼び方ひとつをとっても、スペインは攻撃重視ってことですね。(笑)
パレホ選手はバレンシアの10番として8シーズン、プレーし、今シーズンから、ビジャレアルに加入しました。
(本人にとっては不本意な移籍のようです。敬意を込め、写真をバレンシアに。)
パレホ選手、なんでもできます。二刀流どころではありません。
試合の組立て、中盤での守備、プレースキック、試合を決める決定的な仕事などなど。
その中でも、私がぜひ、注目して欲しいプレーは、この2つ。
- テクニックを使った中盤でのボールキープ
- キックの精度と視野の広さを活かした長短さまざまなパス
2.テクニックを使った中盤でのボールキープ
中盤のボールキープと言えば、ガチガチのフィジカル勝負をイメージしますよね?
ただ、パレホ選手のキープは違います。相手の逆を、裏をとってキープします。
股を抜いたり、裏街道(相手の背後にボールを出して自分が走るプレー)を使ったり。
とにかく他の選手では、危ない!と怒られてしまいそうなプレーでキープします。
それなのに、試合中のボールロストはほとんどありません。
あれだけ、中盤のボールキープで魅せるプレーができる選手はなかなかいないです。
3.キックの精度と視野の広さを活かした長短さまざまなパス
パレホ選手は、最近ではめずらしく異常にボールタッチ数が多いプレーヤーです。
移籍して間もないビジャレアルにあっても、ほとんどのプレーがパレホ選手を経由します。
加えてキックの精度と視野も広いため、いろいろなバリエーションのパスがでてきます。
サイドチェンジはもとより、長短のワンツー、相手の間を通すスルーパスに、アウトサイドで浮かすショートクロスなどなど。
視野が広いため、アオアシ風に言うと「俯瞰」を持っているため、こちらが予測しないところへパスが出ていくのも、パレホ選手の大きな魅力です。
4.今後のビジャレアルの展望
今シーズンのビジャレアル、モレーノ選手とパレホ選手がケガなく、シーズンを戦えれば昨シーズンと同様、もしくはそれ以上の成績を残せるはずです。
久保選手にとっても、体格的にもプレースタイルも似ているモレーノ選手と一緒にプレーできるのは、今後のプレースタイル確立のためにもかなりプラスとなるのではないでしょうか。
ヨーロッパリーグを席巻するくらいの活躍を期待したいですね。