中学3年から高校3年間はサッカー部所属。ここ25年は毎年100~150試合、計3,000試合以上をテレビ観戦してきた私がいぶし銀なサッカー選手を紹介するシリーズです。
第1回は、ビジャレアル・パレホ選手を紹介しました。
このシリーズでは、ラ・リーガのいぶし銀選手を紹介するつもりでいましたが、第2回にして、はやくも予定を変更させていただきます。
第2回は、KRCゲンク所属の伊東純也選手を紹介します。
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この記事の目次
- いぶし銀サッカー選手 第2回 KRCゲンク 伊東純也選手
- 1対1からの縦へのドリブル突破
- 正確な右足のクロスボール
- 今後の伊東選手への期待
1.いぶし銀サッカー選手 第2回 KRCゲンク 伊東純也選手
本名 伊東 純也
国籍 日本
年齢 27
ポジション FW(右ウイング)
背番号 7
所属 ’15ヴァンフォーレ甲府-’16柏レイソル-’19KRCゲンク(ベルギー)
9日の日本対カメルーン戦は、コロナ渦の親善試合でもあったためか、両チームとも積極性を欠き、応援する側として少し残念な試合内容だったように思います。
その中で、後半からピッチに登場した伊東選手は、いつも通りのアグレッシブな縦へのプレーを見せてくれました。
私が注目して欲しい伊東選手のプレーはこの2つです。
- 1対1からの縦へのドリブル突破
- 正確な右足のクロスボール
それぞれについて、詳しく解説していきます。
2.1対1からの縦へのドリブル突破
私が伊東選手をいぶし銀プレーヤーにあげる理由が、「右サイドでの1対1」です。
伊東選手、右サイドでの1対1の場面では、ほとんどのケースで仕掛けます。
私が好きなのは、基本的に縦への突破、そこからのクロスが第1選択肢である点です。
最近の主流フォーメーションは4-2-3-1。
その2列目アウトサイドには、右サイドに左利きの選手を、左サイドに右利きの選手を入れ、カットインからの利き足シュートを第1選択肢としているケースが多くなっています。
縦へ突破しても逆足でのクロスとなるため、ピンポイントで、ドンピシャでFWにあうことが以前よりも少なくなっているように思います。
クロスからのドンピシャヘッドは、サッカーのダイナミックさを表現できる私の好きなプレーのひとつなので、できればたくさんみたい。
伊東選手は、そんな私の望みを叶えてくれる選手のひとりです。
3.正確な右足のクロスボール
だれもが、伊東選手はスピードが1番のストロングポイントだと思っているでしょう。
ただ私は、今の日本代表の中でも1、2を争うキックの精度が魅力だと思っています。
カメルーン戦でも後半開始早々に質の高いクロスを大迫選手にあわせましたし、所属のゲンクでも、FW・オヌアチュ選手に精度の高いクロスを供給しているシーンが多くみられています。
キックの精度は、ポジションを中央に移した時にはスルーパスも出しますし、ワンツーやフリックなどのダイレクトプレーも正確です。また、伊東選手のプレーはとてもシンプル。
自分を追い越す選手やSBがあがってきた際には、確実に使っている印象があります。
そういうプレーも私は観ていてとても好きなところです。
4.今後の伊東選手への期待
所属のゲンクは、惜しくも今季のCL、ELともに出場権を獲得できませんでした。ただし、6月には完全移籍も決まり、今季もレギュラーとして、右FWのポジションを獲得しています。
このままの活躍を続けて、来季のCL出場権の獲得、その先にある4大リーグへの移籍を目指してまだまだ頑張って欲しいです。
日本代表では、し烈な2列目の競争のなかにいます。
若い選手が多い中で、スタメンで出ても安定したプレーができ、途中出場ではスピードと正確なクロスボールで試合の流れを変えられる伊東選手の存在は、アジア予選を戦っていく上でも重要になってるのではないでしょうか。
カタールW杯で、日本代表のキーマンとしてチームを引張る伊東選手を観てみたいです。