第100回を迎えた天皇杯決勝。リーグ戦1位の川崎フロンターレと2位のガンバ大阪の対戦となりました。高いポゼッション力を活かして攻撃を仕掛けてくるフロンターレに対して、ガンバが5バックで耐える時間が長くなる試合でした。試合結果、ポイント、私が選ぶマンオブザマッチ(MOM)は下記です。
- 試合結果:川崎フロンターレ 1-0 ガンバ大阪
- 試合のポイント:フロンターレのポゼッション力
- 私が選ぶMOM:田中碧選手(フロンターレ)
やはり、今シーズンのフロンターレは強かった。この試合もそう感じさせる内容になりました。試合内容を詳しく解説していきます。
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この記事の目次
- 第100回天皇杯決勝 川崎フロンターレ対ガンバ大阪
- フロンターレがポゼッションでガンバを圧倒
- 最後に
1.第100回天皇杯決勝 川崎フロンターレ対ガンバ大阪
第100回を迎えた天皇杯決勝。NHKの冒頭の映像でもありましたが、日本サッカー界では1番「伝統と威厳」のある大会であるのは誰もが認めるところでしょう。対戦は今季Jリーグを制した川崎フロンターレと2位のガンバ大阪となりました。
そして、今回は長い間、Jリーグを、そして、日本サッカーを支えてきてくれた中村憲剛の現役ラストマッチです。
フロンターレは4-3-3、ガンバが3-5-2のシステムで、キックオフしました。
2.フロンターレがポゼッションでガンバを圧倒
開始早々の2分。フロンターレ・盛田選手のスルーパスから、田中選手のシュート。さらに3分には右サイドでボールを持った盛田選手から中央の大島選手につないで、最後は左SBの旗手選手が中央につめてシュート。15分には中央から田中選手からのパスを大島選手がフリックし、最後はダミアン選手がシュート。16分にはゴール前でのガンバの横パスを奪って、大島選手が三苫選手へつなぎ、そのままシュート。26分には右サイドで田中選手からのスルーバスを受けた盛田選手がクロスを入れ、中央で家長選手がヘディングシュート。30分には右SBの山根選手のグラウンダーのクロスをダミアン選手がシュート。43分には三苫選手が中央で個人技からシュート。
シュート11本、CK2本。前半はフロンターレがポゼッションでガンバを圧倒し、終始ペースを握りました。
試合が動いたのは後半10分。中央のダミアン選手から左サイドから中央へ斜めに走ってきた三苫選手に絶妙な縦パスがでます。三苫選手はボールを受け、そのままツータッチで右サイドにボールを持ち出し、ゴール左隅に流し込みました。
フロンターレは後半15分過ぎから、家長選手を中心にゆったりとボールを回し、キープを始めます。
一方のガンバは、後半19分にシステムを4-4-2に変更。29分にはFW渡邊選手と攻撃的な左SBの福田選手を投入します。この選手交代で、倉田選手がポジションを左サイドハーフから、ボランチに変えたことで試合の流れがガンバにきます。ボールを中盤で回せるようになり、ガンバがフロンターレを押し込むシーンが増えてきます。37分には左サイドで倉田選手から福田選手につなぎ、クロス。パトリック選手のヘディングシュートにつなげます。40分には宇佐美選手、45分には福田選手の惜しいシュートシーンがありましたが、結局フロンターレが守り切り、天皇杯を制覇しました。
やはり、今シーズンのフロンターレの強さは、頭一つ抜けていました。この試合もそう感じさせてくれる圧巻の内容でした。
3.最後に
中村憲剛選手に出場機会はありませんでした。残念です。ただ、試合中も大声でチームメイトに指示をだしている姿が映し出されていて、憲剛選手らしいなと思いました。日本代表の試合で控えにまわっても、同じようにチームメイトをよく鼓舞していました。
在籍18年、フロンターレの歴史がそのまま、憲剛選手の歴史になる、それくらいの功績があるのではないでしょうか。本当にお疲れ様でした。多くの苦労をしてきた憲剛選手は、きっといい指導者になるでしょうね。