ラ・リーガ第18節は、エルチェ対ヘタフェ。久保選手がビジャレアルからヘタフェに移籍し、最初の試合となりました。この試合、久保選手は64分から移籍後初出場で2点に絡む活躍を見せてくれました。
試合は両チームとも球際が激しく、レッドカードも出る少し荒れた展開。試合結果、ポイント、私が選ぶマンオブザマッチ(MOM)は下記です。
- 試合結果:エルチェ 1-3 ヘタフェ
- 試合のポイント:ヘタフェの球際の強さ
- 私が選ぶMOM:ククレジャ選手(ヘタフェ)
ヘタフェの試合をみるのは今シーズン2試合でした。やはり球際を激しくいくディフェンスが特徴的なチームです。そして、奪ったボールはすばやくサイドに展開し、カウンターにつなげていくのが攻撃のパターンです。
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この記事の目次
- ラ・リーガ20-21第18節 エルチェ対ヘタフェ
- 両チームともに球際が強く、中盤で激しく削り合う展開
- 最後に
1. ラ・リーガ20-21第18節 エルチェ対ヘタフェ
久保選手が出場機会を求めて、冬の移籍市場でビジャレアルからヘタフェに移籍しました。ヘタフェは今節が終わって13位。しかし、降格圏との勝ち点差はわずか4。これから激しい残留争いに巻き込まれていきそうです。
今回の記事では、久保選手が移籍後初出場となった第18節のエルチェ戦を解説します。ヘタフェは球際に強く、奪ったボールをすばやくサイドにつないでゴールを目指す、カウンター主体のチームです。この試合でも球際の強さは非常に発揮されていました。
また、この試合では右サイドからの攻撃が多く、とても機能していました。相手のエルチェも非常にハードワークするチームで、レッドカードもでる少し荒れた試合となりました。試合はホームのエルチェが試合開始早々に先制します。
しかし、前半のうちに追いついたヘタフェが、後半にレッドカードでエルチェが1人少なくなると、数的優位を活かし、サイドからの攻撃でチャンスを掴み、結局3-1で勝利をおさめました。ヘタフェの後半2得点に絡んだのは、64分から登場した久保選手。
ともに右サイドを個人技で打開して得点に結びつけました。移籍後の初試合としては上々のすべり出しと言えるのではないでしょうか。
2.両チームともに球際が強く、中盤で激しく削り合う展開
先制したのはエルチェ。前半開始早々の3分にヘタフェDFのロングフィードを中盤右サイドでカットすると、そのまま縦パスでサイドを突破。精度のいいクロスから、ラウル・グティ選手が右足のボレーで決めました。
その後は、ややヘタフェが押す展開になります。16分には、左CKからヘディングシュート。26分には、左サイドを崩してからのクロスボールにダイレクトで合わせますが、どちらもゴールとはなりません。
ヘタフェが同点に追いついたのは39分。右サイドからのクロスを、中央でククレア選手がヘディングで決めました。前半のATには、エルチェが右サイドをスルーパスで崩すとクロスからシュートまでいきますが、GKのファインセーブで得点には至りませんでした。
後半に入り、この試合のターニングポイントになったレッドカードがエルチェに出されます。激しくプレスをかけてボールを奪いにくるヘタフェ相手に1人少なくなったエルチェは、なかなかボールキープができずヘタフェのポゼッションがあがります。
そんななか、64分に久保選手が右サイドのWGとして投入されます。まずは69分に右サイドでボールを受けると中央にカットイン、エルチェDFを抜ききらないままコースを狙ってシュート。GKが弾いたボールをマタ選手がダイレクトで押し込み、ヘタフェが勝ち越しました。
84分には、右サイドを深くえぐってから、左足でクロスをあげると中央に詰めていたヘタフェの選手が倒されてPKを獲得。これをロドリゲス選手が決めて3-1。そのまま、試合はアウェーのヘタフェが勝利しました。
この試合では久保選手が右サイドボールを受けて、局面を打開してシュートやクロスをあげ、それが得点につながりました。ただ、どちらも足元にボールを受けてからの遅攻で、現状の久保選手がもっとも得意なプレーでした。
ヘタフェ本来のスタイルである、奪ってから速く攻めるカウンターのなかで、久保選手がどのようにプレーしていくのか、今後に注目したいです。
3.最後に
正直を言うと、今回の久保選手の移籍はすごく残念でした。今シーズンのビジャレアルは非常に強いチームで、そのなかで久保選手がどのようにスタメンを勝ち取っていくのかを楽しみに観ていましたので。
ただ、移籍が決まった以上は、ヘタフェでまずはスタメンを早く勝ち取ってほしい。
がんばれ、久保選手。