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【一級建築施工管理技士試験】3回受験した私が学科・実地試験の難易度、合格に必要な学習時間、費用を解説します。

投稿日:2020年8月30日 更新日:

建設現場

先日、建築士試験の難易度について書きました。
今回は、一級建築施工管理技士試験バージョンです。
主に以下の2点について話します。

  • 合格にはどれくらいの学習時間が必要か
  • 合格にはどれくらいの費用が必要か
    この記事の目次

  1. 一級建築施工管理技士試験を3回受けた私が難易度
  2. 合格に必要な学習時間
  3. 使用したテキスト
  4. 合格に必要な費用
  5. 最後に




1.一級建築施工管理技士試験を3回受けた私が難易度

繰り返しになりますが、私は高校も大学も偏差値40台でした。私が受かる以上、一級建築施工管理技士試験は誰でも受かる試験です。具体的に必要となる勉強時間と費用は下記です。

  • 合格には学科試験150時間、実地試験250時間の勉強が必要
  • 合格には1万円の費用が必要

2.合格に必要な学習時間

受験年表
28歳 一級建築施工管理技士試験 → 学科(独学)合格、実地(独学)不合格
29歳 一級建築施工管理技士試験 → 学科免除、実地(独学)不合格
38歳 一級建築施工管理技士試験 → 学科(独学)合格、実地(独学)合格

学科は過去問の流用なので、直近5年分の過去問を3回繰り返し解いておけば合格できます。平日2時間、土日4時間で週18時間を2カ月間、合計150時間程度です。

実地試験は筆記で現場経験が問われます。近年の合格者平均年齢は36~38歳と高く、私もそうでしたが、経験が浅いと問題で問われている内容があまりピンとこない感じがあります。ただ、私が38歳で再度、受けた時は違和感なく解答することができたので、若い方で落ちた経験がある方もあきらめずに受け続けてほしいです。
実地は1日2時間を3カ月間、合計200時間程度が合格に必要です。

3.使用したテキスト

・詳解1級建築施工管理技術検定過去5年問題集(成美堂出版) 1,700円
・1級建築施工管理技士実地試験問題解説集(日建学院教材研究会) 2,750円
・分野別問題解説集1級建築施工管理技術検定実地試験(GET研究所) 3,520円



3.合格に必要な費用

費用年表
28歳 一級建築施工管理技士試験 → テキスト代1万円
29歳 一級建築施工管理技士試験 → テキスト代1万円
38歳 一級建築施工管理技士試験 → テキスト代1万円

この試験は、資格学校に通わなくても私版テキストで合格できます。実地試験も出題にパターンがあり、その年の出題課題が予想できます。対策も立てやすい試験です。必要な時間をかければ確実に取得できます。

4.最後に

前回の記事で紹介した建築士資格は設計業務を行うのに必要な資格、建築施工管理技士資格は現場管理業務を行うのに必要な資格です。ただ、今の建築現場は資格の有無関係なく、多くの人が働いて、質もモラルもまちまちです。

資格がなければ現場作業ができないくらいの体制に変えていかなければ、この先の日本の建設業の質の低下はさけられないでしょう。現場管理の質がどんなに悪くても、元請ゼネコンが儲かる仕組みになっているのも、この業界の大きな問題です。いつも建設業に対して否定的で申し訳ありませんが。

さっ、半沢直樹みよ

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長崎県五島列島育ちの建築士です。43歳になり、日々がマンネリ化してくるなか、何か新しい行動を起こしたいと思い、ブログを始めました。少しずつ勉強し、サッカー・建築・関心事等をアウトプットしていきたいと思っています。

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