2020年1月に現在の最強軍団であるリバプールに加入してから、なかなかゴールという結果がでなかった南野選手がFAコミュニティーシールドのアーセナル戦でついに移籍後公式戦初ゴールをあげました。
最強軍団リバプールで、南野選手が今季のどのような活躍を見せてくれるのか楽しみです。以下にアーセナル戦の内容と今季のリバプールの展望について解説してみたいと思います。
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この記事の目次
- リバプール南野選手初ゴール
- 今年のリバプールも強い
- 最強軍団で活躍する南野選手がみたい
1.リバプール南野選手初ゴール
クロップ監督は、58分にネコ・ウィリアムズ選手との交代で2列目の左に南野選手を投入すると、ワントップにサラー選手、トップ下にフィルミーノ選手、右にマネ選手の布陣に変更します。昨季の基本フォーメーションは4-3-3。トップは左にマネ選手、中央にフィルミーノ選手、右にサラー選手の布陣でした。4-2-3-1を試したのは、南野選手をどのポジションで活かすかを模索している証拠です。
67分、中央で裏に抜け出す動きをした南野選手にサラー選手がボールを入れます。パスは通らなかったですが、お互いの意図がはっきりとわかるプレーでした。
69分、DFのファンダイク選手からロングフィードが左サイドの南野選手へ。南野選手はボールの軌道を確認するとすぐに相手DFのセドリック選手に体をあてにいき、ファールをもらいます。すごいプレー。先に相手に体をあててからのボールキープは、体格に勝る欧米選手はよく使いますが、フィジカルに劣る南野選手が、しかもロングフィードに対して自然とそのプレーができているのは、欧州の舞台でもまれ成長し続けてきた証拠です。
72分、初ゴールもみごとな連携でした。右サイドでマネ選手がボールを持つとサラー選手へ縦パス。マネ選手はそのまま縦に走り、中央の相手DFを右サイドにひきつけます。サラー選手は一瞬空いた中央のスペースにドリブルし、フィルミーノ選手へショートパス。フィルミーノ選手、南野選手、サラー選手とダイレクトでつなぎ、最後は相手DFにあたったボールが南野選手の前にこぼれてきました。流れるように連動したすばらしい初ゴールでした。
フィルミーノ選手と南野選手はお互いポジション取りがうまい。フィルミーノ選手が右、南野選手が中央という時間帯もつくっていたし、お互いがどちらかのサイドに流れた時もうまくスペースをうめあい、距離を保っていました。サラー選手とマネ選手はポジショニングを気にするタイプではないので、バランスをとることができるフィルミーノ選手と南野選手をクロップ監督は重宝するはずです。
2.今年のリバプールも強い
この試合でとくによかったのは、ワイナルダム選手とナビ・ケイタ選手のダブルボランチ。片方がパスコースをきったり、相手にチャレンジした際のもう片方のポジショニングが抜群で、2人で奪ってすぐに前線の選手にボールをあて、そこから何度もチャンスを作っていました。
73分のプレーでは、ナビ・ケイタ選手が自陣ゴール前でボールをひっかけ、こぼれたボールをワイナルダム選手が奪取。マネ選手に預けるとサラー選手、フィルミーノ選手、南野選手、ロバートソン選手とつなぎ、最後はクロスにフィルミーノ選手とマネ選手がつめていました。得点になってもおかしくないシーンでした。
現時点でのクロップ監督のファーストチョイスは、昨季と同様にファビーニョ選手のワンボランチでしょうが、ナビ・ケイタ選手がチームにフィットしてきた今、このダブルボランチも十分におもしろいです。
3.最強軍団で活躍する南野選手がみたい
おそらく、最強3トップの牙城は今年も崩れないでしょう。南野選手は控えの一番手をミルナー選手、カーティス・ジョーンズ選手、若手のブリュースター選手と争うことになります。移籍でさらにいい選手が入ってくる可能性も十分にありますが、ぜひ、活躍してほしいです。
今日のできならば、試合数の多いリバプールでの出場チャンスは去年よりも必ず多くなってくるはずですし、十分に活躍できるでしょう。今季はブンデスやリーガに比べると日本人選手が少ないプレミアですが、アンフィールドで優勝に貢献する南野選手をぜひみたいです。