前回の記事では、RC躯体・TV局内装工事の施工管理の仕事内容、給料及び勤務時間などについて紹介しました。
今回は、木造住宅の施工管理について、2年3カ月間に木造新築住宅24棟の引渡しと延べ150件の定期点検・メンテナンス業務を行った経験から、仕事内容とともに給料、勤務時間について、紹介してみたいと思います。
あくまで私の経験と主観での紹介となります。ご了承くださいね。
-
この記事の目次
- 木造住宅施工管理の仕事内容
- 月給と勤務時間
- この職種の将来性
- 最後に
1.木造住宅施工管理の仕事内容
1.1 一日のスケジュール
9:00 ~ 9:30 事務作業
9:30 ~12:00 新築現場にて打合せ等又は定期点検・メンテナンス
12:00~13:00 休憩
13:00~18:00 新築現場にて打合せ又は定期点検・メンテナンス
18:00~21:00 事務作業
1.2 新築現場での打合せ等
- 工事着手前→敷地調査、地鎮祭
- 工事着手後→各業者と工程、材料手配、問題点等の確認
- 施主への進捗説明、図面内容の現場確認、要望事項の聞き取り等
- 住宅性能評価、長期優良住宅、中間・完了検査の立会い
1.3 定期点検、メンテナンス業務
- 引渡し後、3カ月、1年、2年、5年、10年の定期点検
- 上記、定期点検時の不具合箇所等の補修
- メンテナンス問合せの対応
1.4 事務作業
- 新築住宅の業者選定及び見積り手配、工程表作成
- 新築住宅進捗報告書類の作成
- 住宅性能評価、長期優良住宅、中間・完了検査提出書類の作成
- 引渡し時のお施主提出書類の作成
- 定期点検・メンテナンス報告書類の作成
- 施主への進捗報告及び打合せ
2.月給と勤務時間
あくまで私がこの仕事に従事していた2年3カ月間の場合です。1社のみの経験で比較対象がありませんが、ご了承くださいね。おそらくですが、木造住宅の施工管理であれば完全固定給ではなく、月々一定数以上を引渡すと1棟につきいくらかプラスされる歩合になっているケースが多いのではないでしょうか。
3.この職種の将来性
RC躯体工事、内装工事と同様に木造住宅の施工管理もやはり激務です。各職種の作業工程の調整や材料手配等、ほとんどスムーズに進むことはありません。また、夕方に、社に戻ってからの事務処理もあり、長時間労働となってしまうことも多いと思います。
住宅業界に就職、転職を考えている方、覚悟をもって挑んでください。
ただし、1棟が概ね2カ月半~3カ月で竣工していき、比較的気分の入れ替えはしやすいです。また、住宅1棟が完成した時の達成感はとても大きいものがありますし、建物をつくる一連の工程が経験できるので、規模が大きい建物への応用もきくと思います。
お施主からの感謝もダイレクトに伝わってくるので、やりがいも感じられる仕事です。
4.最後に
今回の記事では大まかではありますが、木造住宅施工管理の仕事内容、給料、勤務時間などを紹介しました。私の経験を踏まえた感想としては、「木造住宅の施工管理は、激務だけど大きな達成感が得られる仕事」となります。
若い時期にこの仕事を経験しておくと、中堅、ベテランになってから、仕事において人を動かしたり、段取りをしたり際にその経験が生きてくるのではないでしょうか。