先日のFAコミュニティーシールドのアーセナル戦で公式戦初ゴールをあげたリバプールの南野選手が3部ブラックプールとのプレシーズンマッチに先発フル出場。
試合は7-3でリバプールが勝利。南野選手は1G1Aをあげ、4得点に絡みました。
ただ、リバプールの選手は動きが重く、まだコンディションがあがっていない印象でした。
試合内容の解説をしてみます。
-
この記事の目次
- リバプールの南野選手がプレシーズンマッチで1G1A
- 今シーズンはナビ・ケイタがリバプールの中心に
- 最後に
1.リバプールの南野選手がプレシーズンマッチで1G1A
試合は前半2-1でブラックプールリード。
14分、31分の失点は、ともにリバプールのミスからでした。
14分はセンターサークル付近でSBからCBへの横パスを相手に奪われ、そのまま失点。
2失点目は、GKアリソンがペナルティエリア内で相手を倒しPKを献上。そのまま失点。
2失点とも、相手が格上、同格なら命取りになる失点パターンでした。
この日の南野選手は4-3-3の2列目インサイドハーフ。
ただ、試合中はナビ・ケイタがさがるので、ほとんどトップ下でプレーしていました。
トップ3枚は、マネ、フィルミーノ、サラーのレギュラー組で絶好のアピール機会です。
前半はチャンスが2つありました。
1つ目は16分。相手のクリアボールを奪ってつなぎ、ナビ・ケイタから右サイドのサラーへ。
サラーはダイレクトでグラウンダーのクロスをあげ、マネがシュート。
GKがはじいたボールをフィルミーノがひろい、南野へ。
惜しくもマネのところでオフサイドでしたが、各選手が連動し、厚みのある攻撃でした。
2つ目は30分。右サイドからのスローインをペナルティエリア内でフィルミーノ、サラーとつなぎ、最後は南野がシュート。GKの正面をつき、ゴールにはなりませんでした。
ただ、このプレーはシーズンを通して、よくでてくるプレーだと思います。
フィルミーノもサラーもエリア内でキープ力があり、2列目の選手は思い切り飛び込めます。
チームの得点源になるプレーだけに、これを決めてクロップにアピールして欲しかった。
後半はリバプールの6-0。南野選手にも多くのチャンスがありました。
まず、51分。相手ペナルティエリア前でクリアボールをひろったDFファンデンベルグから、
中央を斜めに入ってきた南野にクロス。クロスが短く、ターンしながらのトラップでミスになりましたが、こぼれたボールをマネが押し込みました。
トップ下でも、短い距離の飛び出しで裏をとるアジリティは、日本人の特徴です。
いや、セレッソの特徴です。森島選手、乾選手、香川選手と受け継がれてきた系譜ですね。
次に53分。左サイドをドリブルで突破したマネからサラーへ。
サラーはダイレクトでシュートするもGKがはじき、ボールはペナルティエリア右サイドへ。
右SBフーフェルから南野選手につなぎ、シュート勢のボールをフィルミーノにあわせました。
南野選手は、動きなおしの動作や、ボールの要求が明確です。
この試合でも何度か動きなおして、自分からボールを呼び込んでいるシーンがありました。
ここでもクロスも、シュートも打てるポジションに動きなおし、ボールを要求していました。
ボールもきているので決めきって結果を残して、レギュラーをとって欲しい。
60分に両チームが選手を多く入れ替えてからは、リバプールの一方的な展開でした。
ライバルのミルナー、ジョーンズ、オリギ、エリオットも揃って結果を出しました。
まだまだ、チーム内の競争が激しいですが、がんばれ南野選手。
2.今シーズンはナビ・ケイタがリバプールの中心に
前の試合に続き、この試合も私はナビ・ケイタがMOMだと思います。
ナビ・ケイタは「水を運ぶ選手」です。後ろと前線をつなぐ役割で、
ダービッツ、マケレレ、カンテなどがその代表格です。
日本ではオシムが代表監督の時代に、レッズの鈴木啓太選手のことを指名していました。
運動量、攻守のバランス、ボール配給や守備でのハードワーク、要求される役割は多いです。
今日の試合でも守備はもとより、ゴールに絡む最初のパスをナビ・ケイタが配給していました。
今シーズン、ケガさえなければシーズンを通して、中盤3枚のうちの1枚はナビ・ケイタが勤め続けるでしょう。
3.最後に
リバプールは現時点で世界最強チームです。そのリバプールで南野選手がどれほど活躍してくれるか楽しみでなりません。厳しい挑戦であるのは間違いありませんが、ミラクルレスターでの岡崎選手以上のミラクルを起こしてもらいたいです。
がんばれ、南野選手