ラ・リーガは第9節、ビジャレアルはアウェーでヘタフェと対戦しました。
モレーノ選手、パレホ選手がチームに戻ってきて、ほぼベストメンバーとなったビジャレアル、強いです。試合、面白いです。
- 試合結果:ヘタフェ 1-3 ビジャレアル
- 試合のポイント:ビジャレアルの攻守でのポゼッションの使分け
- MOM:パレホ選手
ビジャレアルが高いポゼッションから、多彩な攻撃で古豪ヘタフェを圧倒しました。
ビジャレアルはアウェーでしたが、今シーズン1番のできだったのではないでしょうか。
以下に、ゴールシーンを中心に試合を振り返ります。
-
この記事の目次
- ラ・リーガ20-21第9節 ヘタフェ対ビジャレアル
- 選手層も厚くなり、ますます楽しみなビジャレアル
- 最後に
1.ラ・リーガ20-21第9節 ヘタフェ対ビジャレアル
この試合のビジャレアルは60%程度のポゼッション率。効果的にボールを支配し続けました。
先制点は11分。中盤左サイドからパレホ選手が相手DFラインの裏を取った右SBのマリオ・ガスパール選手にピンポイントとのロングフィード。マリオ・ガスパール選手がヘディングで中央に折り返すと走り込んできたパコ・アルカセル選手が胸でワントラップして、右足で流し込みました。これだけダイナミックな展開からのゴールは年間でも数回しか見られません。パレホ選手の正確なキックを信頼しているからこそ、右SBのマリオ・ガスパール選手があれほど思い切ってオーバーラップできるのだと思います。すばらしいゴールでした。
16分、ヘタフェが追いつきます。ゴールキックをラウル・アルビオル選手がヘディングで跳ね返しますが、それを拾ったアラン・バーリ選手が豪快なミドルシュートで同点とします。バーリ選手のまわりにはビジャレアルの選手が何人もいましたが、一瞬フリーにしてしまったところをドカンと決められてしまいました。ただ、このミドルシュートも圧巻の精度でした。
その1分後、このゴールがこの試合の流れを決めてしまいました。
左サイドでモイ・ゴメス選手からペドラザ選手に縦パスがでます。モイ・ゴメス選手はそのままPA内にフリーランニング。ペドラザ選手はPA内やや左よりのパコ・アルカセル選手に横パスを入れ、パコ・アルカセル選手はダイレクトでモイ・ゴメス選手に。モイ・ゴメス選手の折り返しを最後はマヌ・トリゲロス選手が合わせました。モイ・ゴメス選手のお手本のような3人目の動きから生まれたゴールでした。このゴールでビジャレアルは、その後、ボールをうまくポゼッションしながら、優位に試合を進めることができました。
ビジャレアルの3点目は62分。自陣センターサークル付近からパレホ選手がモレーノ選手にパスを送ると、そのボールがうまく抜けて、パコ・アルカセル選手に通ります。パコ・アルカセル選手はそのままPA付近まであがり、右から駆け上がってきたモレーノ選手に若干浮かせたオシャレなパス。それをモレーノ選手は右足ハーフボレーで豪快にゴールにたたき込みました。
久保選手は86分からモレーノ選手との交代で右WGに入ります。プレー時間も少なく、チームもボールをキープし逃げ切りを図る時間帯に入っていたため、攻撃で見せ場は作れませんでしたが、体を張ってボールをキープする場面もあり、献身的なプレーぶりでした。
2.選手層も厚くなり、ますます楽しみなビジャレアル
この試合、交代で入った選手は、バッカ選手、コクラン選手、久保選手、エストピニャン選手。ベンチにはチュクウェゼ選手。スタメンで出ていてもおかしくないメンバーが交代出場ででてくる今のチーム事情はとても選手層が厚いと言えます。
なかなか、1シーズンを通して好調な時期が長くは続かないのがサッカーですが、ケガ人さえ出ずに今のメンバーで戦い抜ければ、来シーズンのCL出場権、今シーズンのEL上位も見えてくるでしょう。
3.最後に
モレーノ選手、パレホ選手が戻り、攻撃の面ではこれからまだまだ破壊力を増していくでしょう。その攻撃陣に久保選手も加わり、チームとしても個人としてもまだまだ成長してほしいです。今シーズンのビジャレアル、まだまだこれから目が離せませんね。
がんばれ、久保選手