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【建設業と転職について思うこと+ちょこっと収入の話】建設業歴19年になった私が転職の経験と収入の話をしてみます。

投稿日:2020年8月17日 更新日:

建設現場
私は建設業界で働き始めてから19年目になりました。その間、5回の転職をし、6社に勤めてきました。職種も設計事務所、住宅メーカー、ゼネコン、サブコンとさまざまです。

私が、これまでの経験から今の建設業に対して思うこと、感じていることは、
結局はどこへいっても同じということです。

一般的に、就職のメリットは下記のようなものでしょう。

  • 給料があがる。
  • 新しい環境で、新しい人間関係を作ることができる。
  • 新しい知識や技術を身につけることができる。

これらの逆がデメリットになるでしょうか。

メリット、デメリットを踏まえて、これから建設業を目指そうと考えている人たち、特に今の建設業界に不足している若い人たちに向けて、私が思うこと、そして気になるであろう収入のことについて、少し詳しく話してみたいと思います。

    この記事の目次

  1. 建設業と転職について思うこと
  2. ちょこっと収入の話
  3. 最後に




1.建設業と転職について思うこと

建設業でも当然に上記のメリット、デメリットはあてはまるでしょう。
ただし、建設業の場合、目的は設計図書を作成し、それに基づき施工管理をし、建物を完成させることになります。

だから、職種が違っていても、必要なスキルは設計図書の内容を理解する能力です。
その能力さえ身につけたら設計する側、審査・検査する側、管理(監理)する側、職種がどこであれ大差はないのでないでしょうか。結局はどこへいっても同じなのだと思います。

コミュニケーション能力や対人スキルも必要でしょうが、設計図書の内容を読み取り理解することができなければ、それはあまり意味を持たなくなってしまいます。

今の建設業は職種が細分化され過ぎてしまったため、自分の担当分野のことしか理解せず、トータル的に設計図書を理解し、仕事を進めていける人材はほとんどいなくなってしまっています。
当然、皆が自分の分野のことだけを主張すると仕事は円滑には進んでいきません。
まずは、設計図書の内容を理解する能力を身につけましょう。

それができたら一社を勤め上げるか、転職するか、独立するかを自分で選択するだけです。



2.ちょこっと収入の話

工具

最後にちょこっと私の収入の変遷をご紹介します。(年収です。)
建設業にはたくさんの職種があり、たくさんの会社あります。

そのため、一個人の収入の変遷を紹介するのは、あまり意味がないのかもしれません。
それでも、少しでもこれから建設業を目指そうとしている人たち、特に今の建設業界に不足している若い人たちの参考になればと思い紹介します。

350万(設計事務所) → 450万(ゼネコン) → 500万(設計事務所) → 600万(設計事務所) → 450万(住宅メーカー) → 650万(サブコン)

3.最後に

建設業界に19年務めてきて、今思うことを感じていることを記事にしてみました。文章化すると今までぼんやりとしていた考えが、少し明確になった気がします。

建設業は激務ですので、正直なところ若い人たちに面と向かってオススメできない自分もいます。建設業を選ぶのなら、覚悟を持って挑んでください。

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プロフィール

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山本 幸一
長崎県五島列島育ちの建築士です。43歳になり、日々がマンネリ化してくるなか、何か新しい行動を起こしたいと思い、ブログを始めました。少しずつ勉強し、サッカー・建築・関心事等をアウトプットしていきたいと思っています。

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