1990年イタリア大会から8大会を観戦し、中3~高3の部活と大学サークルでサッカーをやってきた私が、今日は優勝国とサイドバックについて語ります。
以前、サッカー漫画のアオアシを紹介しましたが、主人公のアオイアシトはサイドバック。
現在の最強クラブの一つである南野選手所属のリバプールでは、右サイドバックのアレクサンダーアーノルドから左サイドバックのロバートソンへサイドチェンジ、さらにそのクロスをアレクサンダーアーノルドが決めてしまうという我々世代では考えられないプレーがサイドバックから生まれています。
今やサイドバックが高いポジションを保つのはサッカーのトレンド。
もちろん私もサイドバック経験済。だだ、ここ5年くらいボールを蹴ってません。
そんな私が、今日も浅く解説していきます。
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この記事の目次
- ワールドカップで優勝するにはサイドバックの活躍が欠かせない
- サイドバックでコンプリートしてる選手はいないんだぜ
- 最後に
1.ワールドカップで優勝するにはサイドバックの活躍が欠かせない
ここ8大会の優勝国とサイドバック
1990年 西ドイツ ブレーメ
1994年 ブラジル ブランコ(ひいき目)
1998年 フランス テュラム
2002年 ブラジル カフー、ロベカル
2006年 イタリア ザンブロッタ、グロッソ
2010年 スペイン セルヒオラモス
2014年 ドイツ ラーム
2018年 フランス パバール
一目瞭然ですね。ブレーメはベスト16オランダ戦で貴重な2点目を、ブランコは準々決勝オランダ戦で弾丸フリーキックを、テュラムは準決勝2ゴール、ザンブロッタはウクライナ戦・グロッソはドイツ戦でそれぞれ貴重な先制ゴールを、パバールのベスト16アルゼンチン戦でのスーバーミドルは記憶に新しいところでしょう。
そうです。サイドバックが点を取るとチームが波に乗るんです。
私は乗せたことがありませんが。
2.サイドバックでコンプリートしてる選手はいないんだぜ
アオアシの栗林がアシトに言った言葉です。
ただ、ラームはコンプリートしているんじゃないかなって個人的には思っています。
2010・14ドイツ代表キャプテンで、2010年開幕コスタリカ戦で豪快ミドルを決めています。
ラームは小柄ですがフィジカルが強く、両サイドバックだけでなく、ペップの下では3バックの右やボランチも務めています。
ゴリゴリに上下動だけを繰り返すタイプのサイドバックとは違い、中に切れ込むドリブルやワンツー、前線の選手に入れる正確な楔、守備ではチャレカバ、コーチング。試合の組み立てに絡んで、なおかつ、試合を決められる選手でコンプリートしているといってもいいんではないでしょうか。
今回のチャンピオンズリーグ決勝では、ラームの後継者との呼び声高いキミッヒがコマンの決勝ゴールをアシストしています。軽く浮かせるようなクロス、ラームっぽいですね。今後のキミッヒにも注目です。
もう一人、正確な右足でフリーキッカーも務めるアトレティコのイングランド代表トリッピアにも注目です。
3.最後に
まだまだ、世界のサイドバックには面白い選手がたくさんいます。しかし、最近の日本は…。長きにわたって、内田選手、長友選手、酒井選手がつとめてきましたが、そろそろ若くて活きがいいサイドバック、台頭してきて欲しいです。
2022年カタールワールドカップで日本が初のベスト8に進むためには、サイドバックの活躍が欠かせません。