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住宅性能評価員。建築士が4日間の講習を受けて修了考査に合格し、登録住宅性能評価機関で選任を受けるとなることがきます。

投稿日:2020年10月14日 更新日:

窓

先日は、省エネ適合性判定の講習会の記事を書きました。
今回の記事では、住宅性能評価員の講習会を紹介します。

私が講習会を受講したのは10年以上も前で当時は二級建築士でした。
その後、一級建築士を取得でき、来年からは確認検査機関で審査業務を行います。

この住宅性能評価員の資格で転職が決まったとまでは言いませんが、いつなにが役立つかはわかりませんし、無駄なことはないのだと思います。

以下に、受講対象者、受講スケジュール等を詳しく説明していきます。
興味がある方、これから受講を考えている方の参考となれば幸いです。

    この記事の目次

  1. 住宅性能表示制度について
  2. 住宅性能評価員になるには
  3. 最後に




1.住宅性能表示制度について

「住宅の品質確保の促進等に関する法律」(品確法)は、平成12年4月1日に施行されました。
品確法に基づき、消費者のために、住宅の性能を第三者機関がわかりやすく評価する制度が住宅性能表示制度になります。

住宅性能表示制度の評価項目は、新築住宅では10分野32項目、既存住宅では9分野あります。
分野とは、新築住宅を例にすると下記の10分野となります。

  1. 地震などに対する強さ(構造の安定)
  2. 火災に対する安全性(火災時の安全)
  3. 柱や土台などの耐久性(劣化の軽減)
  4. 配管の清掃や補修のしやすさや、更新対策(維持管理・更新への配慮)
  5. 省エネルギー対策(温熱環境・エネルギー消費量)
  6. シックハウス対策・換気(空気環境)
  7. 窓の面積(光・視環境)
  8. 遮音対策(音環境)
  9. 高齢者や障害者への配慮(高齢者等への配慮)
  10. 防犯対策

これらの分野のなかに、さらに細かく耐震等級や耐風等級、耐火等級などの項目が定められていて、それらの項目をチェックし、求められる性能を満足する住宅に対して、住宅性能評価書(設計・建設)が発行されます。

住宅性能評価を取得するメリットとしては下記のような点があります。

  • ローンや保険の優遇
  • トラブル時の紛争処理を指定機関に依頼することができる

2.住宅性能評価員になるには

住宅

下記の受講対象者が全4日間(9:30~17:30)の講習を受講し、修了考査に合格し、登録住宅性能評価機関で選任を受けると「住宅性能評価員」となります。

受講対象者

  1. 建築基準法第5条第1項の建築基準適合判定資格者検定に合格した者
  2. 建築士法第2条第2~4項に規定する⼀級建築士、二級建築士、木造建築士

受講料:98,800円(テキスト代、消費税等込み)

受講内容
講習は4日間で、受講時間は9:30~17:30です。
講習の内容は下記です。(※日建学院の評価員講習会のご案内より引用)

第1日目
・新築/法令の概要・手続き等の解説
・既存/法令の解説 ・新築/性能表示基準
・評価方法基準の解説

第2日目
・新築/性能表示基準・評価方法基準の解説(つづき)
・新築/一戸建て 設計住宅性能評価マニュアルの解説
・新築/一戸建て 設計住宅性能評価の演習及び講評

第3日目
・新築/共同住宅等 設計住宅性能評価マニュアルの解説
・新築/共同住宅等 設計住宅性能評価の演習及び講評
・新築/一戸建て・共同住宅等 建設住宅性能評価マニュアルの解説
・既存/性能表示基準・評価方法基準(個別性能)の解説

第4日目
・既存/法令の概要・手続き等の解説
・既存/性能表示基準・評価方法基準(現況検査)の解説
・修了考査

配布テキスト
1.必携 住宅の品質確保の促進等に関する法律
2.設計住宅性能評価マニュアル(新築住宅)
3.建設住宅性能評価マニュアル(新築住宅)
4.日本住宅性能表示基準・評価方法基準技術解説(新築住宅)
5.日本住宅性能表示基準・評価方法基準技術解説(既存住宅・個別性能)
6.住宅性能表示制度 建設住宅性能評価解説(既存住宅・現況検査)

3.最後に

私が受講したのは10年以上も前ですので、日建学院や㈳住宅性能評価・表示協会のHPを調べましたが、使用テキスト、受講内容等も当時と大きくは変更されていませんでした。

講習が4日間におよぶため、実際に住宅性能評価員として審査に従事される方や申請業務を専門に行うことを考えられている方などが受講されていると思います。

私は10年以上も前に受講し、当時は審査や業務を行う予定もありませんでしたが、その後、一級建築士を取得でき、来年からは確認検査機関で審査業務を行なうことになりました。

どんなことも無駄なことはないと思いますので、みなさんも受講できるものは可能な限り受講してみてはいかがでしょうか。

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執筆者:


  1. 森田 より:

    製造業に勤務している一級建築士です。
    私も定年後の再就職の選択肢の一つとして評価員の認定講習を受け、資格を得ました。
    評価機関に再就職できるか否かは分かりませんが、住宅性能評価制度に詳しければ、不動産業界への転職にも有利になりそうです。
    おっしゃるように受講できるものは、できるうちに受講しておきたいと思っています。

    • koichi yamamoto より:

      コメント、ありがとうございます。
      私は先日、2度目の省エネ適判講習会を受けてきたのですが、修了考査後は頭がガンガンし、歳を感じてしまいました。
      やはり、試験ごとはできるだけ若いうちに済ませておきたいものですね。笑。

コメントをもらえるとうれしいです。

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長崎県五島列島育ちの建築士です。43歳になり、日々がマンネリ化してくるなか、何か新しい行動を起こしたいと思い、ブログを始めました。少しずつ勉強し、サッカー・建築・関心事等をアウトプットしていきたいと思っています。

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